10代のうちに読むべき本
読書三昧の夏休みもとうに終わりを告げて、休み中の読書としてはラストで読み終わったのが、この本。日本神話をモチーフにしたファンタジーで、中高生から楽しめそうなキレイっぽい内容で、安心して読めそう。三部作みたいだから続編も楽しめそうだし、そう言えば元国語の教師だったかつてのママ友も「 おもしろい~!」と言っていた。
と、思って読んでみた。
10代のうちに読んでおけばよかった、とおもった。そしたらもっと響くものがあっただろうに。快復しつつある心の傷に触れるものはなかったから、安全ではあったけど、それはつまり、毒にも薬にもならなかった…ということ。
一途に一生懸命に何かを求めて活躍する主人公はステキだけれど、どんなに努力しても失ってしまうこともあるし、人の力ではどうにもできないことがある…と知ってからが、深みのある人生が始まるものだ。