失恋内服薬

大人のオンナが心の傷を癒していくには?

昴と虹

 『 中原の虹』がおもしろい~♪と騒いでいたら、知り合いが『 蒼穹の昴』の方がおもしろいよ、と。なんと、まだまだ浸れる世界が続いてるのかと、小躍りして、市の図書館に予約をした。読み始めて、『 蒼穹の昴』の方を先に読むべきだったと、知る。

 

 しかし、『 中原の虹』では日本で隠遁生活をしていた梁文秀と玲玲の過去を、『 蒼穹の昴』で知り、主要人物だったのか!と驚くのも楽しい。改革に失敗した皇帝派の若い士師たちの動きが生き生きとして楽しい。反対に、光緒帝がとてもいい人なので、この後、彼に訪れる運命を知りながら読むのは悲しい。今、西太后の暗殺事件が起き、皇帝に嫌疑がかけられ…というところで、読みたくなくなってしまった。

 

蒼穹の昴(4) (講談社文庫)

蒼穹の昴(4) (講談社文庫)

 

  西太后ほど頭が良くて、人事や政治が辣腕でも、女心に訴えかけられると栄禄( ロンルー)みたいな昔の因縁だけが取り柄の、野心満々のバカ男をも信頼してしまうんだなぁ。魅力的な部分も描かれているし、何より主人公格の春児(シュンル)が信奉しているだけに、西太后に反感が持てない。この先、彼女が犯す残酷な過ちを読み進めていくのに…気力が要る。

 一途な女心は、哀れで悲しい。

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