海辺にて
逗子の海岸の規制が厳しくて海水浴客が少ないとか、何とか。ふーんと思っていたら、ドラマでも海辺でいちゃいちゃするキレイなシーンを見て、せっかく夏なんだし、近いんだから見てこようと思った。この年になるとわざわざ潮の波を浴びようという気にならないんだけど。ま、ちょっと見るだけなら。
身体に塩を塗ろうとするところで、物事の深層にハタと気が付くものだということは『注文の多い料理店』を読んでも明らかだ。海辺の客層は予想を裏切り、それなりのものだった。彼らが何に気付き、何に気付かないのか…さておき。
私はひっそりと訪れ、人知れず帰る。誰にどう言えば解消されるのか?分からない想いを抱えながら。
バーンアウトって、上手い言い方だ。私のキャパがもっと大きければ、もっと上手くいったのか?とも思うが、キャパを上げるには、もっと修行するほかあるまい。今生では無理だ。何度やり直しても、私には彼を支えきることはできないと思う。なら、彼は、あの影を背負いながら生きていくしかないのか…。
何回やり直しても、転生しても、あの影からあの人を救い出したいと思う。難しいけど。