失恋内服薬

大人のオンナが心の傷を癒していくには?

牡蠣と蝙蝠

 仕事納めの日、上司や同僚とちょっとおしゃれな鎌倉ランチに行った。今日は創作和食料理の叶夢かむ。頼んだ牡蠣御膳は絶品で、普通の牡蠣の5倍くらいありそうな牡蠣がたっぷり出てきた。

 先月、休日出勤の日は、この上司と隠れ家のような鎌倉イタリアンacciにいき、舌鼓をうった。( 蛇足ながら上司は、女性です。)   写真はacciの傍の、覚園寺の紅葉。

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 オペラ歌手のような印象を持つ人が多いのではないかと思われるこの方は、昨年までの、バツイチ女性への偏見に満ちた男性上司より数倍働き者で人情家で、ホントよくこんな自分を拾ってくれたものだと感謝の念にたえない。

 バリバリと語り、食べ、働き、本当にバイタリティに溢れている人だと思う。しかしパワフルな彼女の口から出るのは、現在のチームへの愚痴ばかりで、特に「副」に当たる人がこの上司と犬猿の仲で、思うように動いてくれないばかりか、尻拭い的な動きも必要だとかで、お冠であった。

 私から見れば二人ともパワフルで一本筋の通った強い女性で、経験もノウハウも尊敬できるものなんだけど、強い者同士は合わないってことかなぁと、二人共から相手の悪口や批判を聞いている私としては、うっかりした事を口にはできないと…大きな牡蠣を呑み込みながら、聞いちゃった悪口をも呑み込み、まるで蝙蝠みたいな立場の自分に、一抹の情けなさと憐憫を禁じ得ないのだった。

 双極性障害では?と思われる同僚が療休に入ってから、悪口からもドタキャンのフォローからも解放されて、快適に仕事が回ると思っていたけれど、悩みは尽きず、チーム作りの難しさを感じる年末の職場であった。